Gakii's Barの肴

いい月だね・・・


おう　そうだな

誰からともなくそんなセリフが・・・


長い夏の終わりに（今年は特に長かった）

海辺でちょっと遊ぼうじゃないかと

旧い友人を交え　いつものところで夕涼み


気温は夏のままなのに

夕陽はやはりつるべ落としで

辺りはすっかり暗くなり

足元に迫ってきた水音と

対岸の港の灯を肴にしばし酌み交わす


浜辺で一緒に飲むのは何年ぶりだ

学生の頃だから・・・ハハ・・・かなり昔って事さ


いつもなら正面に太陽が沈んでいくんだけど

季節は確実に進行していて　その着水点は左側（南側）に移動し

海上を走る道路の桁に吸い込まれていった

少々無粋な夕焼け鑑賞で申し訳ない


それでも

そろそろ戻ろうかと腰を上げかけた時

背後に大きな月が・・・


夕焼けと　観月と　何という幸運

そう思わずにはいられないほど白くて大きな月だった・・・。


　潮騒の　声を肴に　チチナガミ



（チチ・・・か・・・・・・）。